痛風はなくても尿酸値が9mg/dL以上なら、痛風と合併症予防のために薬物治療を行います。その生活習慣とは、過食・アルコール・運動不足・肥満・精神的ストレスなどです。同様に高尿酸血症の発病にも、インスリン抵抗性が関わっている可能性があるということです。血液中のケトン体濃度が高くなると尿酸は排泄されにくくなり、細胞が壊れてしまうと核酸からプリン体が放出されて、尿酸値が上がります。ですから、カロリー調整に加えて、水分をたくさんとり、野菜類を多く食べて、きつすぎない運動を継続するなどして、積極的に尿酸値を下げましょう。高尿酸血症は、遺伝的な体質があり、それにさまざまな生活習慣が加わることで発病します。
尿酸コントロールの目標は、「6mg/dL以下」が目安で、理想は「4.6〜6.6mg/dL」です。減量を急いで極端にカロリーを減らしすぎると、エネルギー源として脂肪が利用され、ケトン体が発生します(ケトーシス)。そして、痛風や他の合併症に気をつけ、動脈硬化の予防に努めるようにしましょう。糖尿病と高尿酸血症の人に共通していることは、肥満している人が多いので、治療はまず減量することから始めます。「高尿酸血症(痛風予備群)」は、自覚症状はありませんが、治療せずにいると、痛風発作やさまざまな合併症が発症・進行します。
生活習慣は自分次第で改善できることですので、尿酸値が高いといわれた人は、血圧や血清脂質・血糖値の適切なコントロールを継続していきましょう。最近、生活習慣病の発病には、インスリンが作用しにくくなる「インスリン抵抗性」が関係していることがわかってきました。現在、国内の痛風の人は約30〜50万、尿酸値が高い「無症候性高尿酸血症(痛風予備群)」の人は約 500万と言われています。主な合併症に、「腎臓障害」「尿路結石」「動脈硬化」などがあり、糖尿病との関係では、とくに「動脈硬化」が問題となります。痛風は、血液中の尿酸の濃度「尿酸値」が高い状態が続くのが特徴です。
痛風の場合、痛風だけという人はわずか4%で、さまざまな生活習慣病の併発が多く、動脈硬化も共有しています。つまり、これらは糖尿病を招く習慣とほぼ同じ内容で、実際、糖尿病の人は尿酸値が高い人が多く、高尿酸血症の人は糖尿病や予備群になりやすいのです。そしてそのインスリン抵抗性を生む大きな要因が、「遺伝的要素」と「生活習慣」といえます。逆にいえば、高尿酸血症を治療することは、糖尿病の予防・治療につながり、糖尿病の食事・運動療法は、尿酸値にも良い影響があります。その人の体格や消費活動量にあったカロリーで、バランスよく栄養をとります。
Our partners早期の腎症を発見するためには、微量アルブミン検査が有効で、これは微量のタンパク(アルブミン)を感度よい方法で尿から検出する新しい検査方法です。「透析期」は、透析を開始します。末期腎不全では、透析療法のほかに「腎移植」がありますが、日本では糖尿病性腎症による腎移植はあまり行われていません。そして、高血糖・肥満・高タンパク・高食塩・ストレスなどの悪い因子が加わると、進行に拍車がかかると言われています。透析は90%が「血液透析」で、その他に「腹膜透析(CAPD)」というものがあります。
糖尿病性腎症は、この細小血管が狭くなり、老廃物を充分にろ過できないために起こります。腎臓は体内の老化物をろ過し、尿として排泄する重要な機能をもっています。腎機能が悪くなり、むくみが出てくるので、血糖と血圧の管理に加え、腎症の治療に重点を置いた食事療法の切り替えが行われます。「腎不全期」は、「尿毒症」や「貧血」など、いろんな腎症の症状が出てくるので、治療の目的=症状を抑えます。それまでの治療・管理に加えて、水分制限と経口剤(SU剤)からインスリン療法への切り替えを行います。
「顕性腎症期」は、タンパク尿が陽性で、治療の目的=進行を遅らせます。「正常期」は、臨床的症状なしで、治療の目的=予防です。血液が運んできた体内の老化物を、この糸球体の1つずつでろ過するのです。この時期から血圧の上昇が見られるので、厳格な血糖コントロールと血圧の管理が行われます。糖尿病による腎臓障害を予防するには、血糖コントロールをよくし、定期的に尿検査を受け、腎臓にやさしい生活をすることが重要です。
血液透析は週に3回、病院で4〜5時間をかけて行われます。「微量アルブミン尿期(早期腎症) 」は、微量アルブミン尿検査が陽性で、治療の目的=進行を抑制します。糖尿病の人は、血糖コントロールが良好の人でも、予防の意味で年1回は、微量アルブミン尿の検査を受けるようにしましょう腎症は、5つの段階があり、それぞれ症状と治療のポイントが違います。糸球体という細小血管塊が集まった組織で、それが左右の腎臓のなかに100万個ずつもあります。
Our partners「単純網膜症」の段階ならば、血糖コントロールを上手に保てば、自然に治っていきます。糖尿病では、血液の粘性が強いため、この血管をつまらせたり、血管壁に負担をかけたり、細小血管症を起こします。糖尿病による「白内障」は、カメラのレンズである水晶体に糖分が蓄積され、白く濁ってしまうものです。糖尿病網膜症が重症になると、この新生血管のために隅角がつまり、そのために目の中の眼圧が高くなります。そして、視神経の圧迫で視力が低下し、ついには失明してしまいます。
網膜症は進行にしたがって、「単純網膜症」「前増殖網膜症」「増殖網膜症」の3段階に分けられます。糖尿病網膜症にならないように、日頃から気をつけることが、最も重要なことです。初期には自覚症状が少ないので、精密眼底検査を習慣づけましょう。糖尿病の目の病気は、「網膜症」のほか、「白内障」「血管新生緑内障」などがあります。現在では、レーザー光凝固術など治療が進歩しましたが、それでも予防の鍵になるのは「血糖コントロール」です。
早期発見であればあるほど、治療の成功率が高いものです。網膜は、光や色を感じて脳に伝達する役割がありますが、そこには細かい血管が無数に広がっています。しかし、「前増殖網膜症」の段階では「レーザー光凝固術」、「増殖網膜症」では「硝子体手術」といった外科的手術が必要になります。良好な血糖コントロールを目指して、食事療法や運動療法をねばり強く行った人は、網膜症が発病しにくく、進行もしにくいことがわかっています。そのため、網膜の酸素や栄養が不足して、眼底出血や硝子体出血などの網膜症が起こります。
網膜症とは、カメラのフィルムの役目をする網膜が損傷した結果、起こります。多くは水晶体を取り出して、プラスチック製の眼内レンズを入れると良くなりますが、重症の場合は、この手術さえできないこともあります。糖尿病網膜症は、糖尿病になって血糖コントロールを十分しないままでいると、8年〜10年のうちにジワジワと発症します。「血管新生緑内障」は、カメラの絞りにあたる「虹彩」の周りには目の潤滑のため水が流れる構造になっていますが、ここに新生血管ができます。
Our partners神経障害にならないためには予防が一番で、そのためには定期検査を受けることが大切です。症状は、「手足のしびれ・痛み」「感覚の鈍化・麻痺」「下痢・便秘」「立ちくらみ」「味覚障害」「発汗異常」「尿障害」などです。さらに、高血糖によって細い血管の血流が悪くなり、神経細胞が必要としている酸素や栄養が行きわたらないことが原因にもなります。そのためには、血糖コントロールを改善することが第一となり、上手くいけば重症でない限り、神経障害は改善します。
神経は、脳からの命令を伝達し、脳へ情報を送る役目を持っています。末梢神経には、「感覚神経」「運動神経」「自律神経」があり、それぞれ、冷・熱・痛みなどを感じとる、手足を動かす、話す、内臓や体温などを動かし調節する、などの役割があります。治療の基本は、神経細胞の中に蓄積したソルビトールを取り除くこと、血流れを改善して神経細胞へ酸素や栄養が届くようにすることの2つです。このように、神経障害はいろいろな要因が複雑に関わってくる病気ですので、糖尿病との関連をよく理解し、日頃の血糖コントロールを維持するようにすることが大事です。
脳、脊髄からなる「中枢神経」と、そこから枝分かれして体の末端まで広がる「末梢神経」があります。神経障害は、「腎症」「網膜症」と並んで、糖尿病の三大合併症のひとつです。また、症状があらわれた場合は、それが神経障害によるものか、別の病気によるものかを判断するため、詳しい検査を受けることになります。それを、「ポリオール代謝異常」といい、やがて神経が侵され始めます。
神経障害があると、これらのコントロールが上手くできなくなり、いろんな部分に不調や不具合が起こってきます。腎症や網膜症が自覚症状のないまま潜伏するのに比べ、神経障害は自覚症状がごく初期段階から現れます。糖尿病による余分なブドウ糖のために細胞のメカニズムが狂い、神経細胞の中にソルビトールという物質が蓄積されます。神経障害が悪化すると、「神経麻痺・壊疽」「低血糖・高血糖を繰り返す」「無痛性心筋梗塞」「突然死」「うつ病」などに陥る危険性があります。